新しい情報サイトを公開しましたので、以下にプレスリリースを掲載させていただきます。
2010年3月8日
株式会社ケアレビュー(本社:東京都品川区、代表取締役:加藤良平、以下「ケアレビュー」)は、全国1,500あまりの急性期病院の診療実績をデータベース化し、患者数や平均在院日数などを詳細に比較分析することができる情報サイト、『病院情報局』を一般公開しました。
1.病院情報局の特色
世の中に病院検索サイトはたくさんありますが、『病院情報局』は、病院の診療実績を比較することができる機能を備えた日本初の本格的な情報サイトです。このサイトの主な機能や特色は以下のとおりです。
(1) 全国1,500あまりの急性期病院(DPC制度参加病院)を地域や病院名で検索でき、検索結果は病床数や患者数などで並べ替えることができます。
(2) 病院別ページでは、18種類(消化器系、循環器系など)の診断分類別に、5つの指標(月平均退院患者数、医療圏シェア、平均在院日数、複雑性指数、効率性指数)を用いて診療実績を比較できます。
(3) 距離が近い病院や、患者数が多い病院と、診療実績を比較できます。
(4) 周辺に所在する急性期病院との位置関係が地図上に表示されます。
(5) 18種類の診断分類別に、患者数ランキング(全国・都道府県別)を表示できます。
(6) 500種類以上の傷病名別に、患者数や平均在院日数の全国統計情報を検索できます。
(7) 1,000種類以上の手術情報別に、患者数が多い病院のリスト(全国・都道府県別)を表示できます。
(8) すべての情報を無料で閲覧することができます。
2.主なページのURL
- トップページ: http://hospia.jp/
- ご利用ガイド: http://hospia.jp/wp/gu/
- 急性期病院検索: http://hospia.jp/hoslist/
- 患者数ランキング: http://hospia.jp/toplst/
- DPC全国統計: http://hospia.jp/dpc/
3.サイト開発の背景
(1) 急性期病院の入院医療費を包括支払方式に移行するため、平成14年度からDPC制度(診断群分類包括評価制度)が導入されました。DPC制度への参加は任意ですが、参加病院数は大規模病院を中心に1,559病院(全病院数の約18%)にまで増加し、一般病床数に占める割合はすでに5割を超える(全国約91万床のうち約52万床(約57%)が参加)状況となっています。(いずれも平成20年度の参加実績)
(2) DPC参加病院は、入院患者ごとに「診断名」「治療方法」「入院日数」などの詳細な診療情報を厚生労働省に提出する必要があります。これにより、全国の急性期病院の診療実績が統一されたフォーマットで整備されたため、医療関係者の間ではさまざまな形でDPCデータを活用しようとする動きが始まっています。
(3) 各病院から提出されたDPCデータは厚生労働省で集計され、診療報酬調査専門組織(DPC評価分科会)において「DPC導入の影響評価に関する調査」として年1回報告されています。この調査結果は厚生労働省サイトでも公表されていますが、非常に複雑な内容のため一般にはあまり存在が知られていません。
- 調査データが公表されている厚生労働省サイトのURL(平成20年度分)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/s0514-6.html
(4) ケアレビューでは、この情報の持つ社会的な価値に着目し、公表されている調査結果を一般の方にもわかりやすくお伝えすることを目的として、サイトの制作を進めてまいりました。
(5) サイトの公開に先立ち、ケアレビューではすべてのDPC参加病院に案内状を送付し、準備中のサイトを閲覧していただき、情報内容や操作性に関するアンケートを実施しました。その結果、回答者の96%以上が「役に立つ」と評価し、病院関係者にとっても有用なサイトであることが確認されました。
- 病院関係者へのアンケート調査結果について
http://hospia.jp/wp/archives/833/
(6) 一方で、調査データに含まれない患者数の存在を指摘する意見など、サイトの一般公開にあたっての課題や改善要望も寄せられています。ケアレビューでは、それらの課題や社会的責任を十分に認識した上で、病院から社会に対する情報公開を積極的に支援していきたいと考えております。
- 病院情報局の一般公開について
http://hospia.jp/wp/archives/951/
以上