投稿者: admin
患者等への医療情報提供の推進
医療広告ガイドラインの概要
(当社情報提供サイト)
2007年4月
2007年4月より全面施行された第5次改正医療法の中でも、「患者等への医療情報提供の推進」を目的とした改正点は、今後の医療機関経営にも直接大きな影響があると考えられます。
<改正のポイント>
● 広告規制の見直しによる広告可能事項の拡大
● 『医療機能情報提供制度』の創設
クラスタリング手法の活用
病院や医師に対して患者さんが抱いている理想像や、求めているニーズは一人ひとりで異なります。また、同じ人であっても、健康状態や経済状態、あるいは病気の種類やステージによっても期待レベルは変化します。たとえば、「軽い胃潰瘍」程度であればあまり治療を受けたがらない病院嫌いの人でも、もし「胃がん」が見つかった場合には最高の治療を受けたいと全国の名医を捜し求めたりします。
今回は、私の会社で実施している患者満足度調査のなかから、新しい分析手法をご紹介しましょう。
価値感の多様化
個人の価値感の多様化は、「医療の質」を考える上でも非常に重要です。今回は、私の知人が経営する会社が開催したレーシック(近視矯正手術)フォーラムの様子を紹介したいと思います。このフォーラムは、これから手術を受けようと考えている人や、レーシックに関心のある一般市民に対して、手術方法や適応範囲、術後管理の方法、安全性やリスク等についてわかりやすく紹介することを目的として、専門の眼科医4名によるシンポジウム形式で開催されたものです。最近ではレーシックに関する情報は雑誌やインターネットでもさかんに紹介されていますが、複数の専門医による話を生で聞くことができる機会とあって、200名程度収容できる会場は満員の盛況でした。
患者の本音
ある地方都市に、以前から病院長のトップダウンによって『患者満足度』を重視した病院運営に取組んでいるとても素晴らしい民間病院があります。
この病院では以前から、すべての退院患者さんに対するアンケート調査を継続的に実施し、専門の委員会で調査結果を分析して業務改善に活用するとともに、病院内の掲示板やホームページでも調査結果を公表しています。さらには、調査結果を毎年100ページにものぼる冊子にまとめて地域の開業医にも配布し、地域連携における信頼構築にも役立てています。結果的に、職員の間にも患者満足度に配慮する意識が浸透し、地域での評判も非常に高く、時間もコストもかけて患者満足度を追求してきた経営努力は賞賛に値すると思います。
ミスターの伝説
ミスタージャイアンツ長嶋茂雄氏が現役時代に最も気にしていた数字をご存知ですか?
ほとんどの方は打率やホームラン数、あるいはチームの順位や勝率だと考えるでしょう。さまざまな成績が記録として残る厳しいプロ野球の世界では当然のことです。
しかし、長嶋さんは驚くべきことに『テレビの視聴率』や『観客数』をもっとも気にしていたということです。言われてみれば、ファンが自分たちのプレーに満足しているかどうかを知るには絶好の数字(指標)ですね。真偽のほどをご本人に直接確認したわけではありませんが、彼は本能的にファンあってのプロ野球だということを感じて、日々の練習や試合に取組む上での励みにしていたのでしょう。そして、そのことを客観的に把握できる指標としてテレビの視聴率を常に意識していたのだと想像することはできます。
WISDOM 『この人の楽しい仕事』
NEC ビジネス情報サイト 『WISDOM』 2005年9月
あなたは、病院で何か問題があった場合、面と向かって文句を言えるだろうか?
商店やレストランのサービスには文句が言えても、医療に関しては、口をつぐんでしまう人が多いだろう。命や健康にかかわるサービスは、何よりも真剣に選びたいはずなのに、病院や医師の評価は、噂や、口コミ的な情報としてしか流布しない部分が大きい。近年、患者へのアンケートから作成された病院のランキング本が、定番的なベストセラーになっているのは、その状況を表す事実のひとつといえる。私たち患者側のニーズは、はっきりしているのだ。