【ケアレビュー独自調査】大手調剤薬局グループの特徴分析

調剤薬局を100店舗以上経営する大手企業28社について、地方厚生局への届出情報を集計してチャートにまとめてみました。各企業ごとの戦略の違いがよく表れていると思いますので、薬局の経営や業務に携わる皆さまの参考にしていただけると幸いです。

 

調剤薬局店舗数×1店舗あたり薬剤師数

店舗数はウェルシア、スギ、日本調剤の順。
1店舗あたりの規模が大きいのは、薬樹、クラフト、イオン。

  • 調剤薬局店舗数:地方厚生局届出保険薬局数
  • 1店舗あたり薬剤師数:(常勤薬剤師数+非常勤薬剤師数×1/3)÷調剤薬局店舗数
    (※非常勤を一律で常勤換算しているため実態と乖離している場合があります)

 

常勤薬剤師数×常勤薬剤師割合

常勤薬剤師は日本調剤が最多。
常勤薬剤師の割合が高いのはマツモトキヨシ、イオン。

  • 常勤薬剤師数:常勤薬剤師人数合計
  • 常勤薬剤師割合:常勤薬剤師人数÷(常勤薬剤師数+非常勤薬剤師数)

 

調剤基本料1割合×基準調剤加算割合

調剤基本料1(処方箋の集中率が低い薬局)の割合は、ドラッグストアが高い。
基準調剤加算(総合的に機能の高い薬局)の割合は、薬樹、アイセイ、あさひ、日本調剤が高い。

  • 調剤基本料1割合:「調剤基本料1」届出薬局数÷調剤薬局店舗数
  • 基準調剤加算割合:「基準調剤加算」届出薬局数÷調剤薬局店舗数

 

在宅加算割合×かかりつけ薬剤師割合

薬樹、あさひ、日本調剤は、在宅医療やかかりつけ薬剤師に力を入れている。
ドラッグストアは割合が低い。

  • 在宅加算割合:「在宅患者調剤加算」届出薬局数÷調剤薬局店舗数
  • かかりつけ薬剤師割合:「かかりつけ薬剤師指導料及びかかりつけ薬剤師包括管理料」届出薬局数÷調剤薬局店舗数

 

略称一覧(店舗数順)

【ウエルシア】 ウエルシア薬局株式会社(ドラッグ)
【スギ】 株式会社スギ薬局(ドラッグ)
【日調】 日本調剤株式会社(調剤)
【クラフト】 クラフト株式会社(調剤)
【総合】 総合メディカル株式会社(調剤)
【クオール】 クオール株式会社(調剤)
【アイン】 株式会社アインファーマシーズ(調剤)
【みらい】 株式会社ファーマみらい(調剤)
【アイセイ】 株式会社アイセイ薬局(調剤)
【ココカラ】 株式会社ココカラファインヘルスケア(ドラッグ)
【イオン】 イオンリテール株式会社(ドラッグ)
【ツルハ】 株式会社ツルハ(ドラッグ)
【ファーコス】 株式会社ファーコス(調剤)
【阪神】 株式会社阪神調剤薬局(調剤)
【アオキ】 株式会社クスリのアオキ(ドラッグ)
【フロンテア】 株式会社フロンティア(調剤)
【エスディ】 株式会社クリエイトエス・ディー(ドラッグ)
【エスマイル】 株式会社エスマイル(調剤)
【薬樹】 薬樹株式会社(調剤)
【マツキヨ】 株式会社マツモトキヨシ(ドラッグ)
【たんぽぽ】 たんぽぽ薬局株式会社(調剤)
【ミック】 株式会社ミック(調剤)
【富士】 株式会社富士薬品(ドラッグ)
【コスモ】 株式会社コスモファーマ(調剤)
【CFS】 株式会社CFSコーポレーション(ドラッグ)
【トモズ】 株式会社トモズ(ドラッグ)
【あさひ】 株式会社あさひ調剤(調剤)
【ライズ】 ファーマライズ株式会社(調剤)